アトリエと使用工具

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道具紹介1 包丁

dete




これから数回に分けて、制作に使う道具を紹介していきます。



革包丁

第一回目は、革を裁ったり漉いたり削ったりする「包丁」について。
包丁は片刃の刃物で、裏面(平らな面)は硬度の高い鋼が薄くついていて、表は軟鉄で補強されています。

包丁は使う度に好みの形に砥ぎ上げます。
用途によって適した刃の角度が違いますので、裁つ為の包丁は比較的鈍角に、漉く為の包丁は鋭角に仕上げています。


砥ぎ方のコツは感覚的なものですので、体が忘れないように小まめに砥ぐ事。これは刃物の為にも徹底したい心がけですね。
仕上がりの確認は、私の場合は爪にあてて確認しています。


砥ぎの技術は奥が深く、私はまだまだ勉強中の身です。


次回は菱錐(ひしぎり)についてお話します。

  • 2014.09.24
  • 15:34

道具紹介2 菱錐





工具紹介の連載2回目は、菱錐(ひしぎり・ひしきり)です。


この道具も包丁と同じく、しっかりと砥いで使わないと本領を発揮してくれません。


他の道具にもいえることですが、こういった道具は買った時点では使い物にはなりません。道具を売っているお店側も、加工して使う前提で売っているので、刃幅は不均等だし、刃もついていません。
工具屋さんのいうところによると、最近は自分で加工をする人も少なくなっているとのこと。有償で加工を受けてくれるそうですが、日々の砥ぎは自分でしないと仕事になりませんし、自分で加工することで、道具の特性を知れたり、新たな使い方を発見したりもします。






使い方ですが、菱目打ち(第3回で紹介予定)で付けた目印に刺して穴を貫通させて、さらに縫い針を挿す時のガイドとしても機能させます。





2本の縫い針と菱錐を両手に持って、一針一針グッと引き締めながら縫っていきます。





縫い穴を傷つけないよう余分な角を丸め、刃を付けるところはしっかりと砥ぎ上げます。
刃幅や厚みは、端切れで試しながら好みのサイズになるまで削ります。


耐水ペーパーで砥ぐ職人さんもいますが、私は砥石で砥いでいます。砥石がガジガジになってしまうので本当は専用の砥石を用意した方がいいのかなぁとも思いますが、都度面直しをしながら、だましだまし使っています。


右2本は、左2本の倍くらいの値段。
鋼の種類が違うようで、刃の持ちが全然違います・・・。


縫いのピッチや使う糸の太さに合わせて、刃の幅や厚みが違う物を使い分けます。ステッチの美しさは、革製品作りの腕の見せ所。こういった道具の使い分けが仕上がりの美しさを分けます。



↓2015 11月更新↓

道具紹介3 菱目打ち

工具紹介の第3回目。

菱錐と同じく、基本的にミシン縫いには不要ですが手縫いには必要不可欠な道具。

あらかじめ引いておいた縫い線に沿ってこの菱目打ちをあて、木槌などで叩いて革に縫い穴をあけます。

穴をあけるといっても、この道具で穴を深く空けてしまうと表面の縫い穴が広がってしまい、縫い目の美しさも強度も失われてしまい本末転倒です。そこで必要になるのが、前回紹介した菱錐です。これらの道具は二つで一つ。どちらも自分に馴染むよう削り、砥ぎ上げてから使います。

以前メーカーの方に、「菱目は砥ぐ必要は無い。」と言われたことがありますが、買ったばかりの菱目と、切れるくらいに砥ぎ上げたそれとでは、縫いの正確性に明らかな差が出ます。

買ったばかりの状態でも穴をあけることはできますが、出来るだけ小さく、均等な穴を開ける為には、やはり買い手が一手間加える必要があるように思います。

直線は大きい方で。曲線部分は歯が二本の小さい方で。

次回第四回目は「念を入れる」について。

道具紹介4 捻

第四回は念入れに使う道具の紹介です。

左より、

二重(ツル 薄物用 カバーが付いていて見えませんが)

二重(ツル 厚物用)

玉(ツル 薄物用)

玉(ツル 厚物用 電気)

玉アタマ(平 電気 未加工)

玉アタマ(平 電気 この一点のみ用途が違います)



捻を入れる道具といっても、縫い線を引くのに使うもの、仕上げに蜜蝋を入れ込むための物、飾り線を入れるもの、

それらを兼ねるものなど、当工房では用途によってそれぞれを使い分けています。


コバとステッチの間に入った線が捻で引いたものです。

熱でコバを引き締めつつ、蜜蝋を溶かし込んで丈夫にします。

工具のケースを作るのも楽しいです。

「念には念を入れる」という言葉の由来だという話もありますが、正確なところは定かではありません・・・。

道具紹介5 ランプ&蝋

道具紹介第5回目は、前回の「念」に関連して、製品のコバや糸に溶かし込む為の蝋と、それを熱する為のランプをご紹介いたします。

蝋は、国産、豪産のいくつかや、それに松脂を加えたり、最適なものを探っています。精製された工芸用のものを試したこともあります。何分、自然のものですので、品質が安定しないのが玉に瑕です。

このランプで熱した念でコバに蜜蝋を入れたり、蜜蝋を擦りこんだ麻糸を直接熱して蝋を浸透させたりと、何かと使うアナログなオイルランプです。

道具紹介6 接着に使ういろいろ

道具紹介6回目。

今回は接着に使う3つの道具を一度にご紹介します。

接着する対象物の形や素材によって、それぞれを使い分けたり併用したりします。

~ローラー~

広い範囲をベタ貼りする際、ムラ無く圧着するのに便利です。

接着する面積によって幅の広いものと狭いものを使い分けます。

~ハンマー~ (下画像 左)

言わずと知れた金槌です。

片面は釘を打つ平面に、反対面は、叩いた痕を残さないようになだらかに出っ張った曲面でできています。古い言葉で玄翁といわれるタイプの金槌です。

局部的に強い力を加えることができるので、小さなパーツや縫い目をしっかりと接着させたい時に使います。

~エンマ~ (上画像 右)

はさむ部分が平面になっており、対象物を押しつぶす為に使われるヤットコです。

広い範囲を圧着するのには使えませんが、幅の狭い部分に使用するにはとても便利な道具です。先端には薄く漉いた革を貼り、対象物を傷つけないように配慮して使います。

この道具がなぜエンマと呼ばれているのかは、ここでうんちくの一つも語れれば、少しはさまにもなろうかと思いますが・・・。というのは、もともとエンマと呼ばれた道具は、和釘を抜く為に使われたもので、はさむ先端は平面ではなく、釘を抜くのに特化した(人差し指と親指で作るOKサインのような)形をしています。

時代と共にその釘抜きのエンマは需要が減り(現在は製靴道具店で見かけます)、どのような経緯で、革製品作りに使われるこの道具がエンマと呼ばれるに至ったのか。探ればこぼれ話の一つや二つは付いてきそうな気がして、詳しい方のお話を聞けたら楽しいんじゃないかと思います。

ちなみに、エンマ釘抜きの先端が刃になったものは食い切りといい、カシメや釘を切ったり、ファスナーのムシを切り離したりするのに使います。

 食い切り(釘抜きのエンマは食い切りの刃を潰したような形状)

釘抜きのエンマと閻魔大王にゆかりがあることは言わずもがなですが、古典落語の「粗忽の使者」で、大工が侍のお尻をつねるのに使ったのもエンマです。さぞかし痛かったことと察します。

道具紹介7 鉋

少し間があいてしまいましたが、工具紹介第7回目は鉋(かんな)です。

古くから使われている大工道具ですが、今はもっぱら趣味の世界で使われているに過ぎない過去の遺物なのかもしれません。

万葉集に歌われるほど古くからある道具です。

真鉇持ち弓削の河原の埋木の顕るましじき事にあらなくに

(巻七 一三八五 岩波文庫による)

「道具古事記」 前久雄著より抜粋

現在使われている(鉋の良し悪しを話題にすることもあまりないかもしれませんが・・・)字は“鉋”ですが、古くは、“鉇”、“金+施”、金+色、金+「疑」の右側部分などなど、ググっても見つけられない字があてられていました。

これらの古い字が使われていた頃、カンナは今のような“台”に刃が納められた形ではなく、数十センチはあろう長い柄に刃がついた槍鉋(ヤリガンナ)と呼ばれるもののことを指していました。その後今のカンナの原型となる台カンナが生まれ、現在に残る多種多様な鉋へと変貌を遂げました。

革もの作りでは、コバの面取り以外でも、床面(裏のボソボソ面)を整えたり、漉いたり、包丁では難しい繊細な作業に使うことが多いです。

写真のものは革用に作られた鉋です。木工道具の分類の中では、豆反鉋と呼ばれる部類でしょうか。

砥ぎがうまくいっているかどうかで、仕上がりはもちろん、作業効率も大きく違います。よく砥げた刃での作業は気持ちがいいものです。

道具紹介8 菱錐2015

久しぶりに工具紹介です。
以前も菱錐(ひしきり)の記事を書きましたが、今は違う錐を使っていたりするのでこちらも紹介させていただきます。

写真は国内の職人さんに作っていただいたもので、いつか仕立てようと思いながらずっと後回しになっていました。柄は黒檀で、革を知る職人さんならではの気遣いがなされた使いやすい形です。


これが砥ぐ前の刃。



このように研ぎ上がりました。
元々の刃の形状の事情もあり、いつもより尖り気味ではありますが、素晴らしい切れ味。


うちのエースに加わりました。


手前から日本、フランス、日本の菱錐です。
それぞれ刃のサイズや形状を変えてあって、作る製品や使い方によって使い分けています。


菱錐の刃は包丁と同じ砥石を使って砥いでいます。紙やすりを使う方もいますので、それぞれ試してやりやすい方法を見つけてみるといいのではないかと思います。


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